福岡市城南区長尾 しげた消化器科・外科医院 内科/消化器内科/外科/内視鏡検査/リハビリテーション

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ピロリ菌除菌について

ピロリ菌ってどんな菌ですか?

ピロリ菌は、正式にはヘリコバクター・ピロリという細菌で胃の中に生息しています。多くの研究により、ピロリ菌が慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどの原因になっていることがわかっています。

ピロリ菌はどのように感染するのですか?

ピロリ菌は口から感染します。特にピロリ菌に感染しやすいのは乳幼児期と考えられています。ピロリ菌はヒトからヒトへ経口感染しますが、感染経路は環境因子や家族内感染など、さまざまな要因が考えられています。ピロリ菌が胃の中にいる人は、口の中にもピロリ菌がいて、唾液を介してピロリ菌が感染することもあります。親世代の感染率が低くなり、衛生環境も良くなっているため、子どもの感染率は非常に低くなっています。

当院でのピロリ菌除菌について

当院ではピロリ菌除菌率の高いタケキャブを使用した1次除菌、2次除菌を行っています。
今までの胃酸分泌抑制薬であるプロトンポンプインヒビター(PPI)ではなく、タケキャブを利用。

その特徴として3つが挙げられます。

  1. 酸分泌抑制作用が表れるまでの時間が短い
  2. 作用の持続時間が長い
  3. 作用発現の個人差が少ない

ピロリ菌除菌では従来のPPIによる治療をボノプラザン(タケキャブ)に切り替えた場合、治療成績の向上が期待されています。ボノプラザン/アモキシシリン/クラリスロマイシンの3剤併用による1次除菌では、投与4週後の除菌率は92.6%で、ランソプラゾールを含む3剤併用の除菌率75.9%を上回ります。

「ボノプラザンは酸分泌抑制作用が表れるのが早いため、従来のPPIに比べて酸分泌を抑制できる期間が長くなる。このため、より高い除菌作用を期待できる」と報告されています。2次除菌率は98.0%でした。

出典元:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 タケキャブ錠10mg/タケキャブ錠20mg